とおりみち2

通りがかりに、素敵な花に出会うことがある。
通りがかりに、素敵な花に出会うことがある。
どんな人が育てているのだろうか。
とっても花を愛している一日がいない。

花泥棒は罪にならない。
そんなことを言った人がいた。
でも、丹誠込め手育てた花なら、
愛でてもらうのはうれしくても、
切り取られたら悲しいに違いない。



去年も、この花の美しさに心奪われて
せめてもと、写真に撮った
筈だった。

ところが、残念なことに、写っていなかったのだ。
そのことに気づいたときには、この花はすでにしおれかけていて
一年待たねばならなくなった。
まさに、花の命は短いのだ。

そして、とうとう、その花が満開の時期を迎えた。
今年こそと、気を落ち着かせてシャッターを切った。



自然は待ってくれない。
刻一刻と姿を変えていく。
つい先日までは、まさに「目に青葉…」という一節を思い出させるような
目が覚めるほどの爽やかな新緑だった。
それが、今はどうだろう。
山面には黄色っぽい花が一面に咲き出した。
カメラに収めることは難しいけれど、
私の心のフィルムにはしっかりと焼き付いている。

でも、あれは何の花なんだろう。
ほら、左手にある白っぽい建物を囲む黄色い花ですよ。
遠く、右手の山肌にも咲いていますよ。

とおりみち1へ  TOPへ