根尾谷地震断層観察館



最初、「根尾谷断層」と書かれた看板の正面に立ったとき、
どこが断層なのだといぶかしがった。
しかし、少し坂を下ったところでふり返ると、断層の名残がしっかり分かる。
斜めのスロープの上と下が、もともとは同じ高さだったのだ。

中学生の頃、教科書に根尾谷断層の写真が載っていた。
道路が断層のところで、まさに段違いになっている。
ショッキングな図だった。
その印象が強くて、
根尾に行ったら、断層が見たいと思っていた。


 明治24年10月28日6時37分、根尾を震源とするM8.0の地震が起こった。その際に生じたのが、根尾谷断層で、総延長が100kmというからすごい。
 昭和2年には国の天然記念物に、そして、昭和27年には特別天然記念物に指定されたとか。

 一瞬、天然記念物という言葉にとまどいを感じた。しかし、この断層は、自然の力でできたものだから、天然記念物だと言われれば納得もする。


 地震断層観察館の中には、地層の断面があって、6mの断層がくっきり観察できるようになっている。
 最近は、地震が各所で起きている。
 このような断層ができてもおかしくないのかも知れない。とはいうものの、もし目の前でこんな断層ができたら、
いったいどうなるんだろうか。そんなことを考えさせられる資料館だ。


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